甘味がやや弱めのビアスタイル一覧
IPA
発祥: 18世紀末~19世紀初頭、イギリス
ホップの香りと苦味が特徴。アメリカンは柑橘やトロピカル系、イングリッシュは穏やかな味わい。
アメリカンウィート
発祥: 1980年代~、アメリカ
酵母の個性が控えめでクリーンな味わい。軽やかな飲み口と柑橘系ホップが楽しめる爽やかな小麦ビール。
アルトビア
発祥: 中世からの進化、ドイツ・デュッセルドルフ
上面発酵ながら低温熟成。琥珀色でモルトとホップのバランスが絶妙な伝統的ドイツビール。
イタリアン・グレープエール
発祥: 2000年代半ば~、イタリア
醸造過程でブドウを使用。ワインとビールの特徴を併せ持ち、フルーティーで複雑な味わい。
カリフォルニア・コモン
発祥: 19世紀後半、アメリカ・カリフォルニア州
ラガー酵母を高温発酵させるユニークな製法。アンバー色でモルト風味と特徴的なホップ香が共存。
クリームエール
発祥: 19世紀半ば~後半、アメリカ北東部
エールとラガーの中間的特性。非常にクリーンで軽く、クリスプな喉越しの爽やかなアメリカ発祥エール。
クリスタルヴァイツェン
発祥: 20世紀、ドイツ
ヘフェヴァイツェンを濾過して透明に。クリスタルのようにクリアで、よりクリーン&シャープな味わい。
ケンタッキーコモン
発祥: 19世紀後半、アメリカ・ケンタッキー州
禁酒法時代にケンタッキーで人気だった歴史的ビール。やや色が濃く酸味があったとされる。
サワーエール
発祥: 古代 / ヨーロッパ(特にベルギー、ドイツ)など
意図的に酸味を持たせたエール。乳酸菌や野生酵母で爽やかな酸味と複雑な風味を生み出す。
シュバルツビア
発祥: 中世後期~16世紀頃、ドイツ(テューリンゲン/フランケン地方など)
濃い色ながら軽快でスッキリ。わずかなロースト感と軽いモルトの甘み、スタウトより軽い口当たり。
セッションIPA
発祥: 2000年代後半~2010年代、アメリカ/イギリス
アルコール抑えめでIPAらしいホップ感を維持。長時間の飲み会でも楽しめる爽快で飲みやすいIPA。
ドルトムンダー・エクスポート
発祥: 1870年代、ドイツ・ドルトムント
輸出用に少し高アルコール化。ヘレスとピルスナーの中間的な性格を持つドイツ・ドルトムント発祥。
ブラックIPA
発祥: 2000年代半ば、アメリカ(太平洋岸北西部/バーモント州など)
濃い色ながらIPAのホップ感。柑橘やパイン系の香りにほのかなロースト感が加わる個性派。
ペールエール
発祥: 18世紀初頭、イギリス(特にバートン・アポン・トレント)
IPAより穏やかなホップ風味の黄金色エール。バランス良く飲みやすい親しみやすいスタイル。
ベストビター
発祥: 20世紀初頭~半ば、イギリス
オーディナリーより風味豊か、ESBより軽い。バランスの取れた飲みやすさが魅力のパブ定番。
ベルジャン・ペールエール
発祥: 20世紀半ば、ベルギー
ベルギー酵母で醸造。中程度の苦味とフルーティー&スパイシーな香りが特徴の飲みやすいエール。
ヘレス
発祥: 1894年、ドイツ・ミュンヘン
「明るい」を意味する澄んだ黄金色。モルトの甘みを前面に、穏やかなホップと爽やかな後味。
ホワイトIPA
発祥: 2010年前後、アメリカ
ヴィットビアの小麦感やスパイス香と、IPAの強いホップ香が共存するハイブリッドスタイル。
ライIPA
発祥: 20世紀後半~21世紀初頭、アメリカ
ライ麦使用でスパイシーさとドライな後味、わずかな粘性が加わるIPA。通常のホップ風味も健在。
低アルコール/ノンアルコールビール
発祥: 20世紀初頭(Near Beer)~現代、世界各地
アルコール度数を低く抑えた、または除去したビールテイスト飲料。製法や風味は多様。
白ビール
発祥: 中世(14世紀頃かそれ以前)、ベルギー(ヒューガルデン村周辺)
オレンジピールやコリアンダー使用。クリーミーで爽やかな飲み口とほのかなスパイシーさが特徴。