ボディがやや強めのビアスタイル一覧
ヴァイツェンボック
発祥: 20世紀初頭、ドイツ・バイエルン地方
ヴァイツェン酵母のフルーティーさとボックの豊かなモルト感、高アルコール。濃厚で複雑な味わい。
オートミールスタウト
発祥: 19世紀末~20世紀初頭、イギリス/スコットランド
オートミール使用でなめらかでシルキーな口当たり。チョコやコーヒー風味にクリーミーさが加わる。
オールドエール
発祥: 18世紀~、イギリス
長期熟成で複雑な風味と滑らかな口当たり。バーレイワインに似るが色が濃く甘みが強い傾向。
オイスタースタウト
発祥: 20世紀初頭、イギリス/ニュージーランド(料理との組み合わせは18世紀~)
醸造に牡蠣を使用したスタウト。ほのかな潮の香りとミネラル感、まろやかさが加わることも。
スタウト
発祥: 18世紀初頭、イギリス・アイルランド
焙煎麦芽の黒色ビール。チョコやコーヒー風味で、甘さやアルコール度数は種類により様々。
ダブルIPA
発祥: 1990年代後半~2000年代初頭、アメリカ
ホップ使用量とアルコール度数を増した強烈なIPA。強い苦味とホップ香、リッチなモルトが調和。
チェコ・ダークラガー
発祥: 19世紀~、チェコ共和国(ボヘミア地方)
ドイツのダークラガーとは異なり、ロースト控えめで甘みと滑らかさが特徴のチェコ伝統ラガー。
デュッベル
発祥: 原型は19世紀以前、現代版は1926年、ベルギー(ウェストマール修道院)
赤褐色で複雑なモルト風味とベルギー酵母のフルーティー&スパイシーさ。ドライな後味が絶妙。
デュンケルヴァイツェン
発祥: 中世~、ドイツ・バイエルン地方
バナナやクローブ香に加え、濃い麦芽由来のパンやカラメル風味。濃厚ながらも飲みやすい。
トロピカルスタウト
発祥: 20世紀、熱帯地域(FESが起源)
熱帯地域向けスタウト。フォーリンエクストラより甘くロースト穏やか、フルーティーなエステル香。
ビエール・ド・ギャルド
発祥: 19世紀以前~、フランス北部(フランドル地方)
セゾンに似るがモルト風味が豊かで高アルコール。熟成による複雑な味わいが特徴のフランス北部発祥。
フォーリン・エクストラスタウト
発祥: 18世紀末~19世紀、イギリス/アイルランド(輸出用)
熱帯地域向けの強いスタウト。ドライスタウトより高アルコールで、ロースト感や苦味が強い。
ブラゴット
発祥: 古代~中世、ヨーロッパ(特にイギリス、アイルランドなど)
麦芽と蜂蜜の両方を発酵。ビールとミードのハイブリッドで甘みとアルコール度数が高い。
ブラックIPA
発祥: 2000年代半ば、アメリカ(太平洋岸北西部/バーモント州など)
濃い色ながらIPAのホップ感。柑橘やパイン系の香りにほのかなロースト感が加わる個性派。
ヘイジーIPA
発祥: 2010年代前半~中頃、アメリカ北東部(ニューイングランド地方)
濁った外観とジューシーでトロピカルなホップ風味。苦み控えめでフルーティーな味わいが前面に。
ボック
発祥: 原型は14世紀ドイツ・アインベック、ラガー化は17世紀ドイツ・バイエルン
濃い琥珀〜濃褐色でモルトのリッチな風味と甘み。通常のラガーより高アルコールの伝統的スタイル。
マイボック
発祥: 19世紀後半、ドイツ
春に飲まれる強いラガー。伝統ボックより色が淡くホップがやや強調された季節のビール。
ミルクスタウト
発祥: 20世紀初頭(1907年頃)、イギリス
乳糖を加えた甘みとクリーミーな口当たりのスタウト。コーヒーやチョコ風味に優しい甘みが調和。
ライIPA
発祥: 20世紀後半~21世紀初頭、アメリカ
ライ麦使用でスパイシーさとドライな後味、わずかな粘性が加わるIPA。通常のホップ風味も健在。
ラオホビア
発祥: 中世からの伝統製法、確立は15世紀/16世紀頃~、ドイツ・バンベルク
ブナの薪で燻製した麦芽を使用。燻製肉やベーコンを思わせる独特の煙の香りと風味。
レッドIPA
発祥: 2000年代~、アメリカ
アメリカンIPAに豊かなモルト風味と赤み。ホップの香りと苦味にカラメルやトースト感が加わる。