香りがやや強めのビアスタイル一覧
IPA
発祥: 18世紀末~19世紀初頭、イギリス
ホップの香りと苦味が特徴。アメリカンは柑橘やトロピカル系、イングリッシュは穏やかな味わい。
アイスボック
発祥: 19世紀末?、ドイツ・フランケン地方(伝説)
ボックを凍結濃縮して造る極めて強いラガー。非常にリッチなモルト風味と滑らかな口当たり。
アウトブライン
発祥: 17世紀~、ベルギー・東フランダース地方
「古い茶色」を意味し長期熟成。穏やかな酸味と麦芽の甘み、ダークフルーツのような複雑さ。
イタリアン・グレープエール
発祥: 2000年代半ば~、イタリア
醸造過程でブドウを使用。ワインとビールの特徴を併せ持ち、フルーティーで複雑な味わい。
ヴァイツェンボック
発祥: 20世紀初頭、ドイツ・バイエルン地方
ヴァイツェン酵母のフルーティーさとボックの豊かなモルト感、高アルコール。濃厚で複雑な味わい。
ウィーヘヴィー
発祥: 19世紀、スコットランド
非常にリッチなモルトの甘みとカラメル風味。ホップ極めて控えめで濃厚、滑らかなスコットランド伝統。
オールドエール
発祥: 18世紀~、イギリス
長期熟成で複雑な風味と滑らかな口当たり。バーレイワインに似るが色が濃く甘みが強い傾向。
オイスタースタウト
発祥: 20世紀初頭、イギリス/ニュージーランド(料理との組み合わせは18世紀~)
醸造に牡蠣を使用したスタウト。ほのかな潮の香りとミネラル感、まろやかさが加わることも。
スタウト
発祥: 18世紀初頭、イギリス・アイルランド
焙煎麦芽の黒色ビール。チョコやコーヒー風味で、甘さやアルコール度数は種類により様々。
セゾン
発祥: 18世紀/19世紀頃かそれ以前、ベルギー・ワロン地方
スパイシーでフルーティーな香りと乾いた爽やかな味わい。軽快ながら複雑な風味の農場発祥エール。
セッションIPA
発祥: 2000年代後半~2010年代、アメリカ/イギリス
アルコール抑えめでIPAらしいホップ感を維持。長時間の飲み会でも楽しめる爽快で飲みやすいIPA。
デュッベル
発祥: 原型は19世紀以前、現代版は1926年、ベルギー(ウェストマール修道院)
赤褐色で複雑なモルト風味とベルギー酵母のフルーティー&スパイシーさ。ドライな後味が絶妙。
デュンケルヴァイツェン
発祥: 中世~、ドイツ・バイエルン地方
バナナやクローブ香に加え、濃い麦芽由来のパンやカラメル風味。濃厚ながらも飲みやすい。
ドッペルボック
発祥: 17世紀、ドイツ・ミュンヘン(パウラーナー修道院)
ボックの強いバージョン。「二重」を意味し通常より濃厚で高アルコール。濃いカラメル風味が特徴。
トリペル
発祥: 原型は1930年代、確立は1956年、ベルギー(ウェストマール修道院)
高アルコールながら飲みやすい強いブロンドエール。フルーティー&スパイシーな香り、軽快な飲み口。
トロピカルスタウト
発祥: 20世紀、熱帯地域(FESが起源)
熱帯地域向けスタウト。フォーリンエクストラより甘くロースト穏やか、フルーティーなエステル香。
バーレイワイン
発祥: 18世紀/19世紀頃、イギリス
非常に高アルコールでリッチなモルトの甘みと複雑な風味。熟成で変化する奥深いスタイル。
バルチックポーター
発祥: 18世紀後半~19世紀、バルト海周辺諸国(英国ポーターが起源)
ラガー酵母で低温発酵・熟成。英国ポーターより高アルコールで濃厚、滑らかで複雑な味わい。
フォーリン・エクストラスタウト
発祥: 18世紀末~19世紀、イギリス/アイルランド(輸出用)
熱帯地域向けの強いスタウト。ドライスタウトより高アルコールで、ロースト感や苦味が強い。
ブラックIPA
発祥: 2000年代半ば、アメリカ(太平洋岸北西部/バーモント州など)
濃い色ながらIPAのホップ感。柑橘やパイン系の香りにほのかなロースト感が加わる個性派。
フランダース・レッドエール
発祥: 19世紀頃~、ベルギー・フランダース地方
オーク樽で長期熟成。酢のような酸味と果実味、ワインに似た複雑さ。「赤いワインのようなビール」。
ベルジャン・ゴールデンストロングエール
発祥: 20世紀半ば、ベルギー
トリペルに似るがよりドライで炭酸が強い。高アルコールながら悪魔的な飲みやすさを持つ。
ベルジャン・ブロンドエール
発祥: 20世紀半ば、ベルギー
黄金色でフルーティー&スパイシーなベルギー酵母の風味。マイルドながら複雑さを併せ持つ。
ライIPA
発祥: 20世紀後半~21世紀初頭、アメリカ
ライ麦使用でスパイシーさとドライな後味、わずかな粘性が加わるIPA。通常のホップ風味も健在。
レッドIPA
発祥: 2000年代~、アメリカ
アメリカンIPAに豊かなモルト風味と赤み。ホップの香りと苦味にカラメルやトースト感が加わる。